教育方針

化学や生物は、その性格上、科学と技術の区別が明確ではありません。ちょっとした発見がとてつもない技術に繋がることは歴史が証明しています。

当専攻での研究は、どれをとっても科学に満ちており、多くの発見があり、理論があり、応用があり、そして創造と独創があります。

化学や生物の対象は狭義の化学や生物のみではありません。生物のおこなっている物質、エネルギー、情報の変換と伝達は産業要素そのものであり、未来技術の芽がここに包含されています。

化学や生物は春の桜花、秋の紅葉、自然現象そのものです。一方、やがて訪れる食料・エネルギー問題や文明社会がもたらした負の遺産に対処するにも、化学や生物抜きには考えられません。

夢(ロマン)多き若者を歓迎します。

修士課程(博士前期課程)への入学にあたっては先端化学専攻群、化学の諸分野を中心にした試験により学力の確認をおこないます。
博士後期課程への入学においては、高度な研究者を育成するため、専門分野に関する筆記試験と口頭試問により十分な研究遂行能力を有していることを確認のうえ受け入れます。

大学院教育においては専門分野に関する先端講義と、合成化学、生物化学の相関領域を補完する合成・生物化学特論を提供し、化学反応の理論と基本原理から微 生物研究に渡る幅広い分野への高度な専門知識と、学際領域へ躊躇することなく踏みこめる学問的背景を兼ね備えた人材の育成を目指しています。

また、有機化学の重要性に鑑み、修士1年生を対象とした教官団による週2回の講義と演習からなる先端有機化学を開講し、短期間での専門知識のレベルアップと先端的研究を担っていくプロ意識の醸成を図っています。

さらに、外国人教員による英語授業にも力を注いでいます。